ライトノベルの定義についてなんですけども、あくまでも個人的な意見としてはレーベルかなと思っています。この辺は人によっては捉え方が異なると思うので個人的な意見としてですけど。
 とりあえず何でそう思ったかというのは、私事で恐縮なんですが、自分が中学生のときは「双竜伝」や「ロードス島戦記」が人気で、周りで読んでいる人が多かったんですね。あと宗田理の「僕らの〜」シリーズや赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズや「死者の学園祭」などの学園ものも読んでいる人が多かったです。
 それで、このあたりの作品はレーベルに関わらず、同じレベル、つまり自分の場合ですと同じジャンルの作品を読む感覚で語られていたと思うのです。詳しいことはわかりませんが、ライトノベルという言葉はその頃まだ無かったのではないかと思います。
 高校時代になると富士見ファンタジアの「蓬莱学園」シリーズにはまっていたんですが、その頃になると周りで富士見ファンタジアや角川スニーカーを読む人というのが激減してました。どうもアニメ絵の表紙の本を読むのは、子供っぽいと思われるのが嫌だったのかも知れませんが、周りに「こういう本」を読んでいるのを隠していたのは事実です。最近では、恥ずかしい話なんですが、あの本屋の棚の前に行くのは、アダルトビデオを借りるよりも勇気が要ります。
 現在、2ちゃんのライトノベル板では「あなたがライトノベルだと思ったのがライトノベルです」という定義だったと思うのですが、よく差別的な意味合いを含めて「ラノベ」と略すのを見て、ライトノベル自体が子供の読むもののようなレッテルを貼られている気がします。
 結局、じゃあ乙一米澤穂信のような大人からも評価が高い作家はどうなるんだ、という話なったときにライトノベル作家で一括りにしてしまうのもどうなのかなとも思いますし、「双竜伝」も「ロードス島」も「三毛猫ホームズ」も「蓬莱学園」も自分の中では同じ感覚というのがあるために、「ライトノベル」という言葉はあくまでもレーベルなのかな、と思った次第です。
 ……話が長くなってしまいました。というわけで、自分はライトノベルといったらあくまでも「レーベル」だと思います。……が、こう長々と書いてみると「あなたがライトノベルだと思った作品がライトノベルです」の方がしっくりきますね……。おしまい。