赤江爆「ポセイドン変幻」読み中。

 古本屋の探偵小説物コーナーっぽい棚に赤江爆の本が沢山あったので、どういう作家なのか気になって一冊買ってみました。短編集のうち、まだ2編しか読んでませんが・・・濃厚というか濃密にエロいです。エロいといっても淫らというわけではなく「見てはいけないものを見てしまった」というエロさでしょうか。
 生々しいけど叙情的って、自分でもよく解っていないんですが、何か見てはいけない筈の親の性行為を偶然にも目撃してしまった背徳感、というか、いや実際見たわけじゃないのですが、何かこう、自分の幼馴染だった女の子が彼氏といる時に一瞬だけ見せる女の顔を見てしまった戸惑い感のようなものですかね。作品に登場する謎についても他人が明かしてはいけない謎、誰もが心の奥底に持つ、絶対に他人には明かされたくない謎、という気がします。うーん、何かこれも頓珍漢なことを言っていそうで恐いのですが、こういう作品は大きな声では言いませんけど、大好きです。
 とりあえず読んでいる時に周りの目が非常に気になりますが、集めてみようかなぁ。。。